座布団が行司にクリーンヒット

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九州産馬の話

阪神JFテイエムチュラサン朝日杯FSテイエムヒットベが出走します。
ここでちょっと改めて九州産について語ってみようかと思います。

九州産とはその名の如く、九州で生まれた馬のことです。
昔から九州は馬産に適さないと言われてきました。サラブレッドは高温に弱く寒さに強い。
また九州独特の風土病で馬が死んでしまうこともあります。種子島に居たサニースワロー
その風土病で亡くなったと聞いたことがあります。他にも水が合わないとか土が合わないとか。
そんな九州でも昔から馬産は行われてきました。活躍馬もいました。アラブは逆に九州産はよく走る、
と言われた時代もあったほどです。サラブレッドも昭和60年ごろまでは重賞馬も居たんです。
しかし、その後数年間は冬の時代。九州産馬は北海道産より劣る。そう言われるようになりました。
実際にそうでしたし、今もそうです。「九州産」という肩書きがあるだけでなめられてます。
そんな九州産ですが、数年前久々に重賞馬が誕生しました。マークオブディスティンクション産駒の
コウエイロマンです。その前にシンウルフ産駒、その後にダンツシアトル産駒が
九州産限定レースで猛威を奮い、一般の馬に混じってもなかなかの成績を残しました。
しかし最近はそんな爆発力のある種牡馬がおらず、今は持ち込み九州産の時代になっています。

持込み九州産とは、種付けされた牝馬を買い取って九州の牧場で仔を産ませる。
または九州に元々居た牝馬をわざわざ種付けの為に北海道等に連れて行って種付けし、
九州に持って帰って産ませる。海外に種付けに行く牝馬いますよね。あれと同じ。
外国産の馬が日本馬として登録される定義と同じようなものなのでしょうか。
となると「生産者が九州在住で、1歳春までに九州の牧場に移動していれば九州産になる」と
聞いたことがあるんですが、これも本当のことなのでしょうか。
実は私も正確な九州産の定義がよくわからないんです。どうすれば「九州産」となるのか。
最近では手薄い九州産限定レースを狙って、所有馬を九州産にしようとする人もいます。

しかし、私は以前から言っていますが、九州の種牡馬の産駒こそ九州産であるべきだと思うのです。
チュラサンもヒットべも持込みです。テイエム牧場は今は全部持込みです。
今後は九州の種牡馬をもっと利用してほしい。それが九州産活性にも繋がると思いますから。