私は今年の2月、鹿児島へ牧場見学に行ってきました。
荒尾でたんぽぽ賞が行われてそのままの脚で鹿児島へ向かいました。雪が多かったことを思い出します。
九州種馬場で出会ったアラブの種牡馬、それがブルバードライジンでした。
私は彼の現役時代については詳しくは知りませんでした。当時の愛知アラブ最強馬で、
サラブレッドにも勝ったことがあるというくらいの説明を受けたでしょうか。
同じ種馬場にいるサイレントハンターやダンツシアトルらにはちょっと気難しい面があって
初対面の私には何の興味も示してくれません。しかしライジンは違います。ものすごく人懐こい。
私が差し出したニンジンを食べて、頭を撫でさせてくれました。とても感動した事を覚えています。
しかし、職員さんの話では九州産アラブの馬産はまさに風前の灯らしい。ライジンの種付けも今や
1年に1回あればいい程度だというのだ。九州産のサラブレッドばかりに気を取られていた私はかなりショックでした。
そして今年の九州1歳市場。予定ではサラ・アラ両方の1歳市場が行われるはずが、アラブの結果が載っていない。
つまり開催されなかったという事なのか・・・頭数が集まらなくて。そう考えざるを得ない。
以前は熊本でも行われていたアラブ1歳市場ですが、数が少なくなって鹿児島での年1回にまとめられて、
そして今年は開催が無かったのか・・・。現実を突きつけられた感じがします。
「九州産のアラブは走る」と言われていた時代もありました。今やサラブレッドの馬産すら困窮の最中。
時代の流れという言葉で片付けられてしまいそうな現状が嫌になりますねぇ・・・。
ブルバードライジン産駒の今年の2歳馬は今の所、フクベラッキーという馬が荒尾に登録されています。応援します。
また九州種馬場でブルバードライジンに会いたいですな。俺が行く時まで残っていてくれよ・・・。
