座布団が行司にクリーンヒット

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九州産市場の今後

私が見学に行った時、職員さんにはとてもよくしていただきました。色々なお話もうかがいました。
その時の話では、とにかく今年の九州トレーニングセールには期待している、と。
韓国からの購買者の来日の情報はその時既に流れていましたからね。準備を着々と進めているとおっしゃってました。
そして結果はご存知のように大成功・・・と額面では見て取れますが、中身がともなっていない、
空っぽだとおっしゃる人も大勢います。平均売却価格は安くて生産牧場は元も取れてなくて、
韓国馬主の購入も今後が見えず、200万円が上限だったりして、まだ入り口に過ぎないと。
しかしですね、九州の牧場にとっては問題が山積みでも何にせよ、今後に希望が持てるだけでも
大きな収穫だったと思うんです。今までは希望すら見えない、ただ下り坂を降りて行くだけだったんですから。
職員さんの説明では、九州の繁殖牝馬数ははっきりと右肩下がりで、どうしようもないと嘆いていました。
テイエム牧場など拡張路線もありますが、それ以上に個人の零細牧場は生産をストップする所が
次々に出てきていました。儲からない生産牧場より、採算が見込める育成牧場にシフトして行ったんです。
そんな中で韓国から購入者が来るというニュースが流れ、今後は九州が韓国へ競走馬を輸出する
拠点となりえるという見通しが少なからず立ったわけです。職員さん、かなり喜んでいましたよ。
何とかしようという希望とやる気で一杯な感じでした。心の中で「頑張れ!」とエールを送っておきました。
暗闇の中に見えた光明。これをなんとかして大きくするにも、生産者が一丸となって取り組んでいってほしい。