なぜこの二人を応援をし始めたのかというと、佐賀競馬出身だから。
川田騎手の父は佐賀の川田調教師、鮫島騎手の父は言わずもがな佐賀の名手･鮫島克也騎手。
二人は子供の頃からずっと一緒らしい。同じ幼稚園、小学校、中学校。そして同じJRAの舞台へ。
今でもいい先輩後輩の間柄のようです。お手馬がかち合ったりした場合に二人で乗り鞍を分け合ったりしてます。
そんな二人が最近大躍進を見てせているので、デビュー時から応援している私は嬉しくてたまりません。
そんな二人を今回は研究、検証というか、私なりに書いてみます。
依頼する調教師もやっぱりある程度決まってるんだよな。ずっと成績を見てるとわかります。
川田将雅
曽祖父はかつて佐賀で11戦11勝という伝説の記録をうちたてた騎手。祖父も父も騎手で、
本人もなるべくして騎手になったということだろうか。場所はJRAに移ったけれど。
『追える』騎手になることが目標らしい。「理想の騎手はデムーロ」と言っているしな。
子供の頃からの乗馬経験が身についているおかげか、騎乗技術はデビュー当時からしっかりとしている。
教官に「無愛想で誤解されやすい」と言われた男。これまで何度かインタビューなど見てきましたけど、
とにかく無口。あまり笑わない。営業も得意な方じゃないだろうなと思う（笑）。
ライバルは藤岡佑介騎手だろう。これは本人達もそう思っているんじゃないかと思う。
藤岡騎手は父がJRAの調教師ということでデビュー時から乗り馬が非常に多かった。
私は正直「親の七光りめ･･･」と心底ねたましく感じていたものだ。ごめんな藤岡君（笑
二人は藤岡君が「流れに乗る」騎乗を心掛けるのに対し川田君は「追う技術」重視。その辺の違いも面白い。
乗り鞍とともに順調に勝ち数を増やしていく藤岡君に対し、川田君は騎乗数がとにかく伸びない。
あちらは質が良い馬、上位人気の馬に乗る。しかしこちらは人気薄の馬ばかり。そんな日々が続いていた。
そしてなぜか所属の安田隆行厩舎からの依頼が少ないんですよ。厩舎の方針で仕方なかったのかもしれないが。
しかも今年に入ってフリーにさせられてるんですよ。傍から見てて可哀相でなりませんでしたね。
･･･だって安田厩舎の馬で今まで１勝しかできていないんですよ。なんだかなぁ。
そんな彼も最近は騎乗数を増やして安定しています。やはり見てる人はいつんですよ。
実際、以前よりずっと上手くなったと思います。これまで彼を育ててくれた
カレンバレリーナ、ヤマニンノーティス、シャイニングピアス、ゲヴァルト･･･などといったお手馬たちのおかげ。
そして最近の重賞制覇の影響が大きい。今後の目標はG1制覇。これからも重賞にどんどん乗っていってほしい。
今後の課題は特別レースで勝つこと。重賞は勝ったが、特別レースの勝率が悪い。
最近は「チーム角居」に入ったから騎乗数はもっと増えるだろう。新しくお付き合いする調教師も増えた。
関西若手のホープと言っても過言じゃない。これからも夢を見せてほしいものだ。
主な依頼厩舎：安田隆、川村、浅見、岡田、安達、藤岡範、松元、領家、福永甲、武邦、加用、角居など
あ、そういやマチカネオーラは川田君のままで大阪杯らしい。
鮫島良太
「あの鮫島克也の息子」と、鳴り物入りでデビューした彼。しかし競馬界はそう甘いものではなかった。
デビュー当時、川田君以上に騎乗馬がない。本当にない。騎乗数０の週も多かったんですよ。
同期で一番初勝利するのに時間が掛かった。そんな時期を支えたのは、師匠の松田国英調教師でした。
やはり所属厩舎としてそれなりの勝てる馬を乗せてやってましたからね。それが彼にとっては救いだった。
他にも橋口師や瀬戸口師、武宏平師などのおかげで騎乗数が増えていった。橋口調教師はこう言ってた。
「騎手をやっていた佐賀は俺にとって原点。乗り鞍がなく苦しかった時に乗せてもらい、
すごく世話になったのが調教師をやっていた鮫島のお爺さん。その恩義をいつか返さないとアカンと思っていた。」
ありがたいですなぁ。こういうのはやはり人と人との繋がり、縁というものですな。
そんな苦しい時代から一転、騎乗依頼がバンバン入ってくるようになった転換期があった気がする。
たぶん、初の父子対決となった夏の小倉以降だったかな。その辺は『２ちゃる騎手』のエピソードを読んでみて。
そしていつの間にか同期の中で一番勝ち数を増やしたんだから大したものだ。新人賞も取っている。
松田調教師という良い師匠に恵まれたこともあるだろうが、それ以上に彼は明るいし営業も上手いのだろう。
今後の課題はもっと騎乗技術を上げる事。人気馬を飛ばすことが多くてなぁ･･･その辺はもっと頑張ってくれ。
今の状態に腕までついてきたら、最強騎手になれること間違いなしだ。
主な依頼厩舎：松田国、武宏平、橋口、瀬戸口、柴田光、須貝、坂口正大、友道、野村、加用、石坂、小原など
