エイタイム悲願の優勝/中山大障害 - 競馬ニュース : nikkansports.com
http://keiba.radionikkei.jp/news/20071222K34.html
今の障害界はすごく面白いことになっているということを、障害をあまり買わない人にも教えてあげたい。
優勝したメルシーエイタイムは2年連続の2着の後にこの優勝で「悲願の」とは書いたが、まだまだ5歳なのだ。
障害馬は息長く活躍できるのはよく知られていて、その代表格がカラジなど。今後かなり長い期間楽しめそうなのだ。
その連続2着というのも、2年前はテイエムドラゴンとの稀に見る3歳馬同士のワンツーフィニッシュ。
去年は1歳年を取ってもう1頭の4歳マルカラスカルとのワンツー、現5歳世代が強いと言われるのもよく分かる。
現在障害には今までになかったような平地での活躍馬も多数入厩してくるようになっている。
間違いなくここ数年ではもっとも層の厚い、レベルの高いレースが楽しめるようになっていると思う。
しかも、障害馬としてはまだまだこれから脂がのっていく時期の(来年は)6歳馬に強豪が
ひしめいているというのだから、ますます注目しないわけにはいかないだろう。
そんな障害も来年は重賞の一部で賞金が削られる。JRAとしては売り上げの低い障害レースから削るのは
当然だと思っているのかもしれないが、それならメインレースに障害戦を持って来いよと言いたい。
通常、ただの特別戦をメインに持ってくるくらいなら障害重賞はメインでもいいだろうといつも思っている。
重賞はいつも8レースくらいで、障害G1である中山大障害ですらメインじゃなくて10レースですよ?
地上波で見ることができる15時台でレースさせてほしい。KBS京都の中継ではリプレイすら出なかったもんなあ。
障害戦が決して平地と比べて魅力がないとは思えません。今からでも遅くないからもっと障害にスポットを!
さて、馬のことに話を戻しますか。
4着に敗れた1番人気テイエムドラゴンは白浜雄造騎手がコメントしているように、
馬が痛みを訴えて思い通りに走らせることができなかったようです。実はレース前にも骨瘤が見つかっていました。
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今回は持病のエビかもしれないということですが、明らかに状態の悪い中での4着ですから大したものです。
この馬は持病があるので思い通りに使えないのが難点ですね。春のグランドジャンプまでに治ればいいのですが。
これまでで唯一障害で連を外していた春麗ジャンプSも鼻出血を起こしながらも4着でした。
こういうケガやアクシデントがつきないのもこの馬の実力と考えるべきなのかなあ・・・・・。
勝ったメルシーエイタイムは最後の直線混戦の中から抜け出し。テン乗りだった横山義行騎手が上手く御しましたね。
横山騎手自身もケガ気味だった今年の鬱憤を晴らすかのように最後の大舞台での激走でJRA通算200勝目。
一昨年は出津騎手、去年は小坂騎手、そして今年は横山騎手で連続連対。横山騎手の言うとおり乗りやすい馬なのかな。
個人的には出津考一騎手にまた乗ってもらって、あの面白い勝利騎手インタビューを再現してほしいところだ(笑)
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今回はドラゴンの不調で巡ってきた勝利と言えなくもない。次はお互いベストの状態で打ち勝つことができるだろうか。
2着には高田潤騎手騎乗のキングジョイが入線。有馬記念でもがんばってほしい。
マルカラスカルはさすがの3着。G1くらいになるとどのレースも連覇、連続好走というのは難しいものだ。
連続出走してくる馬は必ずと言っていいほど着順を下げる。今年は3着だったがこの馬の場合は
来年以降もまた優勝できる可能性は多く秘めていると思う。それはドラゴンやメルシーにも言えることなのだが、
とにかく今後の障害G1もどの馬が勝ってもおかしくない混戦が楽しめそうだ。
九州産馬テイエムトッパズレは7着でしたが道中も見せ場たっぷりで、今後に繋がるレースだったと思います。
この馬もまだ4歳ですからね、これからどんどん経験を積み重ねていけば名ジャンパーの仲間入りもできるはずです。