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アビスパ福岡の陥った「前門の虎後門の狼」の状況

ここに来て監督解任の話が(現場ではどうか知りませんが)サポーター間で囁かれ始めました。
このままリトバルスキー監督とともに心中するよりも、できるだけ早い内に新体制にしようというのはよく分かる。
しかし解任による影響は実はかなり大きいのです。進むも地獄、退くも地獄。なんというアビ叫喚。


監督を解任した場合、恐らく契約上では違約金が生じます。小林伸二氏がフロントを解任された時も
この契約があったと聞いています。少し前に楽天田尾監督が違約金を貰わなかったことがありましたが、
あの時は「違約金を払わない」という契約にしていたケース。しかしこれは本当に稀なケースです。
有名な(名前だけは売れている)監督なので、年俸も高ければ違約金もそれに似合うほど高いものになるでしょう。
果たして今のアビスパにそれを払えるだけの体力があるのかといえば、答えはNo。
さらに新監督を呼ぶとなるとその監督に給料を支払わなければなりません。


今年、アビスパ福岡は胸スポンサーが無いまま開幕を迎えました。予定していた収入が足りない状況なのです。
そんな状況なので、グリフィス選手は6月末までの短期契約しかできなかったわけです(本人の希望もあったが)。
仮に契約延長という時に、上乗せするお金は恐らくないでしょう。さらにグリフィス選手はなんだかんだで
かつてシドニーFCで指揮していたリトバルスキー監督がいたからアビスパに来た訳で、その監督がいなくなった場合
契約を延長してくれるかといえば微妙な所。それはルダン選手やタレイ選手も同様で、さすがにこの二人は
契約の途中で帰国するようなことは無いとは思いますが、メンタル面で影響はあるかもしれません。
さらにコーチ陣も、ヘッドコーチのイアン・クルーク氏とフィジカルコーチのアントニー・クレア氏は
リトバルスキー監督が招聘してやってきたわけで、解任しなくても自ら辞める可能性もあるわけです。
これら選手やコーチは当然フロントがチームに留まるよう説得するでしょうが、果たして……。
せめてコーチ陣が残ってくれれば、選手達も残ってくれる気がするんですけどね。


そもそもリトバルスキー監督におんぶでだっこの状況にしてしまったフロントと経営陣に責任がある。
コーチも選手も(監督の希望があったとはいえ)監督の威光でやってきた人たち。フロントと経営陣に
選手を呼ぶだけの力が無かったから監督に頼らざるをえなかった。監督として呼んだ理由の一つでもあるようだ。
まさに自らが無能だと言っているようなもので、営業くらい自分達でやってみせろと。
1年目に結果が出ず2年目になって監督の影響力も減り、スポンサーも呼べない。
去年、社長は強化部長の小林伸二氏ではなくリトバルスキー監督を選んだ。自らの責任を小林氏に押し付ける形で。
昨年の時点で監督が変わっていれば…。今になって監督を変えられないような状況になってしまっている。
その社長も恐らくあと少しすれば任期終了でのうのうと元の職場に戻り、また何も知らない幹部がやってくる。
この悪循環をどうにかしなければこの先も「中長期的視野」なんてできやしない。
クラブ社長の手腕がチームを左右し過ぎる現在のJリーグ状況 - 昨日の風はどんなのだっけ?
まったくその通りで、社長の手腕がチームをどん底へと。
サッカーが素人でもいい、せめてやる気がある人が来てほしい。


お金のかからない方法としては内部昇格くらいしか考えられないのですが、現コーチ陣にS級ライセンス
持っている人はいません。「クルークコーチの監督昇格」を望む声も見受けられましたが、
そもそも監督ができるんですかね?ウィキには「オセアニアAライセンス所有」としか書かれていませんが…。
昨年、沖野等育成統括と中村重和スカウトを解雇したお陰で、フロントにすらS級ライセンス取得者はいません。
アビスパ福岡 最悪の斜め上のもう一つ向こう側 - 座布団が行司にクリーンヒット
なんかもう今の状況になっていったのが偶然じゃないみたいな流れだよなぁ。間違いなく人災です。
今後は田部GMの手腕にかかっています、チームの現状を一新するような素晴らしい案はあるのでしょうか。
それとも本当にこのまま、乗りかかった船でそのまま沈んでいくのか…。


一つの案として、去年の東京ヴェルディのような「ラモス-柱谷体制」を模してみてはどうだろうか。
チームが不調に陥り、監督はラモス氏の名義のままだが実質チームを率いていたのは柱谷コーチだったという。
これならば監督に違約金も払わなくていい。その後ラモス氏は正式に監督を辞めてフロント入りした。
リトバルスキー監督も人脈や知名度はあるのだから指導者としてではなくフロントに営業職として
入ってもらうのはどうだろうか。……なんとなく監督業に未練がありそうで、無理かもしれないが。
まぁ来年度以降はいなくなってもいいから、今はとにかく指導権を別の人に渡してはもらえないだろうか。


次節は来週ホームで因縁の「九州ダービー」、vsサガン鳥栖戦です。
結果次第ではスタジアムで何が起きるか分かりません。色々な意味で注目の試合となりそうです。