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鹿児島県湧水町「ホース・トラスト」へ タイキブリザードを見に行ってきました

タイキブリザードが鹿児島の「ホーストラスト」に移動 - 座布団が行司にクリーンヒット
名馬たちに会ってきました(その2) - 座布団が行司にクリーンヒット
特定非営利活動法人ホーストラスト│鹿児島県姶良郡湧水町、霧島アート牧場横

もう20歳近くになるというのに、元気でしたね。馬体にハリがありますし何よりカッコいい。風格があるというか。
特に暴れると言うことも無く人懐っこい性格のようです。ただ少し人間を噛む癖があるようです(笑)。
まだ来たばかりで馬着も着ていますし放牧地は別。少しずつ慣れてから広い放牧地に移る予定のようです。
ちなみにJRA重賞勝ち馬は助成金でほぼ預託料が賄えるそうで、無条件で受け入れているそうですよ。
預託料は月3万円、北海道にある同様の養老牧場平均預託料の半額程度になっています。ただし牡馬の去勢は必須。
ちなみにハギノリアルキングはメンバー中でよくケンカに負け、スナークレイアースは逆にボス的存在だそうです。
他の有名どころではこちらも来たばかりのオースミロッチ、ブルキングやマイコレクションなどでしょうか。
(左:ハギノリアルキング 右:スナークレイアース どちらも冬毛ボーボー)

1年前に来た時にもブログで書いて説明しましたが、ここホーストラストの放牧方法は少し変わっています。
基本的に昼夜放牧でまったく厩舎にいれません。自然のままに任せているわけです。とはいえ全てが全てではなく
ちゃんと毎日体温を計って体調管理をしていますし、水やり、冬場は草が伸びないので餌やりも欠かせません。
馬というのは野生では集団生活をしています。しかし元・競走馬などは産まれてずっと周りに人間がいない時間は
無かったでしょうし慣れるまでに時間もかかるようですが、他の馬たちに教えられて徐々に打ち解けていくそう。
特に元からの野生馬である御崎馬が一緒にいるので、いい先生になっているそうですよ。
それまで気性が荒かった馬も慣れればとても大人しくなるそうです。さすがに怪我したり体調を崩したりすれば
人のいる所で見なければならないようですが。今、厩舎近くにいる馬たちはそういう調子が悪い馬だったり、
来たばかりの馬だったり。来たばかりの馬は馬着をしています。普通の牧場では毛が生えてくると刈るのですが
こちらではむしろ生やします。冬毛がないと昼夜放牧に耐えられませんから。毛が生えてくれば馬着を脱がせると。
お陰でBTCの人たちが1年に一度助成金対象馬の検査(ちゃんと繋養されているかなど)に来るそうなのですが、本来
馬の特徴である流星や「つむじ」で識別するところ、皆毛がボーボーで区別がつかなくて大変なんだそうです(笑)
ハギノリアルキングなどは放牧地へ移動、来たばかりで高齢でもあるオースミロッチなどはまだのようです。

こちらは今度、町から借りようとしている土地だそうです。ここもまた広大でまあいいところなんですよ。
町から借りるので手続きにかなり時間がかかっているそうですが。湧水町にあるこの広大な牧草地は全国的に見ても
珍しい土地らしいです。これだけ広大で平面が続く土地というのはなかなか無い。放牧するにはとても合っている。
しかし地元の人たちはこの価値にまだまだ気付いていないようです。周囲を工場用地にする計画もあるとか。
確かに放牧地にするより企業に貸した方がよほど税収もあるでしょうし、町側の考えを否定することはできません。
それでもせっかくこんな素晴らしい自然があるのですから、残していってほしいと切に願うところです。もっと馬が
揃えば(今でも十分揃っているのですが)、九州の競馬ファンにとっての一大観光地になる可能性はありますよね。
競馬ファンだけでなく、町にとっても巧く利用すれば観光客発掘に一役買えると思うんですけどね。
これから注目の養老牧場の一つでしょう。