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エスポワールシチーの活躍で母エミネントシチーが繁殖牝馬に復帰

 母エミネントシチーは本馬が初仔になるが、その出産はかなりの難産で、本馬を出産した後は子宮の回復が思わしくなく、獣医からは「繁殖牝馬として続けることは難しいかもしれない。」との診断を受けた。
 普通の生産牧場ならこれで廃用となってもおかしくないのだが、「たまたまうちは乗馬クラブもやっていたからね。」(鹿戸社長)と、その大人しい性格を買われて、2年目からは種付けを行わずに『スカーレット乗馬クラブ』の乗馬としてお客さんを背にしていたそうだ。
 昨年、エスポワールシチーの快進撃が始まると、「何とか繁殖牝馬として復活させたい!」との思いが強くなり、この春4年ぶりに種付けを行った。配合相手はゴールドアリュール、無事に生まれれば本馬の全弟か全妹になる。
 「さすがにもうお客さんは乗せられませんよ。何とか無事に受胎して、子供が生まれてくれるといいんですけどね。」と強く願う鹿戸社長だ。本馬の重賞制覇に、乗馬時代の母馬エミネントシチーに跨ったお客さんは、非常に貴重な体験をしていた事になる。

http://www.uma-furusato.com/winner_info/winner.php?rid=1035&hname=%A5%A8%A5%B9%A5%DD%A5%EF%A1%BC%A5%EB%A5%B7%A5%C1%A1%BC

繁殖を続けることが難しいと判断された牝馬が乗馬として生き残ることができたことがまず運が良かった。
そして初仔かつ唯一の仔であったエスポワールシチーが活躍してくれたことが次の幸運、そして今回繁殖に復活して
無事に妹弟が産まれればさらにすごいこと。無理に種付けしようとせず、乗馬になって数年間空胎だったことが
母体、子宮にとっては良い方向に向かうのでは。出産が楽しみですね。