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九州1歳市場・2歳トレーニングの合同セールが中止に

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【九州2歳トレーニングセール&1歳市場2010】(2歳は中止、1歳は順延、口蹄疫の影響) - 【サラブレッドセール(せり市場)=馬市】&【種牡馬】の最新情報 by馬市.com
中止になった九州トレーニングセールが6/1九州1歳市場と同時開催に - 座布団が行司にクリーンヒット
口蹄疫の影響で九州トレーニングセールが延期になり、九州1歳市場と合同開催を予定されていましたが
口蹄疫が収まるどころか拡大の様相を呈してきたことからこちらも中止に。1歳市場は順延の予定ですが、
今年度のトレーニングセールは完全に中止となってしまいました。九州の生産者にとって大打撃です。
オーナーブリーダーならまだしも、牧場としてはとにかく馬が売れなければいけないわけですからね。
馬主さんと繋がりのある生産者などごく一部でしょうし、売却する機会を失い生産者さん達は大変だと思います。


この件に関しては両セールを主催する鹿児島県軽種馬協会の動きが正直、拙いものだったと言わなければならない
と思います。口蹄疫の情報が入って来ても特に動き出さず、いざトレーニングセールが近づいてきて順延を決定、
さらに今回の中止と、何ら対策を打たずに日和見していたと非難されてもおかしくはありません。
協会は口蹄疫が収束すると見通ししていたのかもしれませんが、甘すぎでしょう。仮に収束する動きに傾いていた
としても、石橋を叩いて渡るような対策は必要だったでしょう。中止・順延となって、生産者の皆さんは
レーニングセールが開催されると思って他のセールにも登録せず待っていたわけです。それが今頃になって
完全中止を発表されても、既に千葉のセールは終わっているし、ひだかトレーニングセールは上場馬決定済み。
このあとトレーニングセールの予定はありません。協会が動けば今から強引にでも上場できるかもしれませんが、
わざわざ高い輸送費で北海道まで持って行って九州産馬が売れるかどうか、さらに輸送面でもリスクを伴います。
九州トレーニングセール中止の際、そのまま千葉サラブレッドセールへの上場を決めておけばまだよかった。
協会が開催する代わりに輸送費を負担、船橋競馬場での開催ですから普段の宮崎での開催よりも多くの関係者が
来場しているでしょうし、生産者も納得していたでしょう。今頃からでは、ひだかのセールに上場するにしても
北海道の関係者が「口蹄疫の発生している地域から持ち込むのは」と拒否される動きが無いとも限りません。
とにかく全てが遅すぎました。もっと早い時期に他地区での開催、他セールへの上場を決めておけばまだ馬の移動
に関してもスムーズに行ったでしょうし、すべてにおいて後手後手。協会に対し九州の生産者からは早い時期から
色々な要望が出されていたそうですが、それにも関わらず重い腰を上げなかったわけですからね、今後また
口蹄疫に限らず同様のケースが起きないとも限りません、今回の件をしっかり反省して次に活かしていかなければ
ならないでしょう。今回被害を受けているのは生産者で、それをフォローするのが協会の仕事なのでしょうから。


九州の生産者、あるいは休養・育成牧場ではそれぞれで対策を行っているようです。今のところ口蹄疫
発生している市町村には競走馬に関係する牧場はありませんが、念の為馬の移動なども行われているようですし、
そもそもウマに口蹄疫は感染しませんから、サラブレッドに関しては特に問題は無さそうです。
しかしこうやって競走馬牧場の生産者には間接的に悪影響を及ぼしています。あるいは他の家畜などにも
そういった間接的な影響は出てきているかもしれません。口蹄疫の感染した(感染していなくとも周囲の牧場に)
牛・豚の牧場には国から補償を出す動きが出てきているようですが、こういった直接関係はしていなくとも
影響が出ている他業種には補償などはありません。関係の薄いところでも大きな被害が出てきている口蹄疫騒動、
そのことも知っておいてほしいことと、とにかくできるだけ早期の終息を願うばかりです。