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栗東を中心に8人の騎手が引退 その理由とは

http://jra.jp/news/201012/121702.html
東西で8名の騎手が引退へ | 競馬実況web | ラジオNIKKEI
競馬学校1期生 田島裕和騎手が引退 - 競馬ニュース : nikkansports.com
http://www.sanspo.com/keiba/news/101217/kba1012170504002-n1.htm
美浦の柄崎将寿騎手を除き、他7人はすべて栗東の騎手たちです。引退後はすべて調教助手になる予定です。
中にはまだまだやれるだろうと思われる騎手、若い騎手も混じっています。また金折、菊池、仲田の3名は特に
障害戦を主戦に騎乗してきた騎手で(北村騎手もたまに騎乗)、関西から一気に障害騎手がいなくなることに。
今回栗東で一気に7人も引退騎手が出てきたのはちょっと異常だ。今年は既に栗東出津孝一騎手と高井彰大騎手が
引退している。年度代わりの3月いっぱいまで騎乗して引退するのが普通なのだが、なぜ今年に限って年内引退が
急増したのかというと、来年度から厩舎制度の変更になることが影響しているのだそうだ。

来年から、厩舎制度の変更が調教師会の主導で行われる。従業員(厩舎スタッフ)の定員を減らすとともに、賃金体系も変更され、来年以降の新規採用者の給与は、現行よりも低くなる。来年からは騎手が調教助手に転身する条件が厳しくなるため

http://www.sanspo.com/keiba/news/101217/kba1012170504002-n2.htm

先日、知り合いのヘルパー(定年後のパート従業員)からこんなことを聞いた。「来年からウチらヘルパーの1日の日給が大幅に下がる。だから、今年いっぱいで辞めるって言っている人が多いよ」。
それに伴い来年からは競馬学校卒業後に牧場でトレセン入りを待機している人間を新しい形態のヘルパーとして導入することになったのだとか。「年寄りはもういらないっちゅうこっちゃ」とその知り合いは愚痴をこぼしていたが、他方面でも売り上げ減からのコストカット策が来年から次々に開始されるそうだ。
例えば来年から新規でトレセンに入る人間は、これまでと比べて約2割給料が少なくなるという。これに端を発して一部の騎手が、今月末に何人も現役を辞めるという噂話が出ている。今年中に辞めて調教助手になれば給料体系はこれまでと同じものが維持できるからだ(騎手はずっとトレセンで働いており、たとえ引退、調教助手になっても新規扱いするのはやや違和感がある→その後、この件については猶予策が決まったとの話もある)。
それ以外にも重賞の出走奨励金の変更、出走手当の減額…。不景気からくるコスト削減の波がいよいよ本格的にトレセンにも押し寄せてくる。


……その決断の背景には来年から新しい厩舎制度(定年で退職した人間が出ても、新しい人間を補充しない→新規で助手として厩舎に入りづらくなる)が始まること、来年から新規で入る従業員の給料が下がるという理由が大部分を占めているだろう。
(いずれも東京スポーツ系列・高岡記者コラムほか)

厩舎スタッフの定員減に加え、スタッフが仮に定年退職してもトレセン入りできずに待機している若い人員を
現在の「ヘルパー」に似た形で入れるようにするため、今後なかなか新規の調教助手にはなり難いという。
さらに来年からはスタッフの給料が2割減なので、今年度中に引退して調教助手になっておけな給料が高いままで
据え置かれる、と。ちなみになぜ栗東の騎手ばかりなのかというと美浦は猶予期間を置くからだという。
中央競馬所属8騎手が引退 - ストレンジアトラクション
つまり数年後には美浦も今回の栗東と同じように引退騎手ラッシュが起こりうるということですね。
私はとにもかくにも上でも述べたように障害騎手ばかりが引退しているのが気になって仕方ありません。
障害は常に落馬という危険性がついてきます。現在も中村騎手と難波騎手が落馬負傷で休養に入っています。
しばらくは美浦の騎手がいるのでレースに差し支えは無いでしょうが、数年後の引退ラッシュで美浦の障害騎手も
次々と引退…ということになれば、障害戦を行うにあたって騎手不足が生じては来ないかと心配しています。
今からでも栗東の若手や中堅で平地で成績を残せていない騎手は、今がチャンスと思って障害に挑戦してほしい。


さて、今回の給料削減などはJRAの売り上げ減に端を発した一連の厩舎制度改革の一つなのでしょう。
それでもJRAトレセン地方競馬や牧場に比べれば厩舎施設から人員の待遇まで大きな差があり、恵まれている方。
http://blog.goo.ne.jp/seiyufarm/e/5af8380f15facd6f3b9bd97326276bc9
若い騎手でも調教手当てなどで十分生活でき、大した勝ち鞍も無いのに外車を乗り回し遊びまわる騎手は少なくない
…なんていう噂を耳にすることはありましたが、近年はさすがにそのような状況ではなくなりつつあるようです。