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メジロマックイーン産駒ホクトスルタンが予後不良に

スルタン安楽死、最後のマックイーン産駒 - 競馬ニュース : nikkansports.com
応援していた馬だけに非常に残念です。メジロアサマメジロティターンメジロマックイーンと続いてきた父系が
遺せる可能性があるのはこの馬だけだったと思っていましたから。しかし、障害転向していたということは、
その時点では、それまでの実績からしても種牡馬としてのオファーはなかったということでしょう。
しかし母系にはオルフェーヴルをはじめ多くのG1馬・重賞馬の中に受け継がれています。
血統表には今後も長くその名が残り、その血を持った後世の馬たちが活躍してくれることと思います。


netkeibaの掲示板などで障害レース廃止を叫んでいる人がごく少数いらっしゃるようですが、
一時的な感情でもそんなことを言ってはいけません。障害レースでは故障による競走中止予後不良ともなると
その死はより衝撃的となり、ファンには大きな印象として残ってしまいがちですが、競走馬というものは、
ほぼ毎日のように「乗馬」という名目で殺処分されていることを、競馬ファンは認識していなければなりません。
それを受けて競馬の存在自体が動物虐待だという批判は甘んじて受けなければならないでしょうが、
障害レースだけが虐待であり残酷だというのは、あまりにも狭い視野でしか競馬が見えていないのでは。
現役の競走馬はその8割以上がストレスで胃潰瘍になっていると言います。かと言って、サバンナのような大自然の中に
いるような種類のウマでも、弱肉強食の世界に生きている。どの世界のウマが幸せで不幸かなんていうのは、
ウマ自身に聞いてみなければわかりません。「繁殖に上がってほしい」「乗馬として老後を」などという思いも
結局は周囲の人間のエゴに過ぎないのかもしれません。しかし少なくとも競馬関係者のほとんどは
競走馬に対して畏敬の念を持って接していますし、殺そうなどと思って仕事をしたこともないでしょう。
地方競馬厩舎やJRAトレセンなどには必ず馬頭観音や供養塔などがあり、毎年必ず関係者が祈りを捧げています。
それは馬への感謝の気持ちの現れでしょう。できればどの馬にも、競走馬生を全うさせて、
牧場に戻してやりたいと願っています。障害レースもまた、その可能性を増やす「出番」の一つです。
ファンは障害競走をもっと深く知り、応援して馬券を買うことがその一助になるのではないかと思います。