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大正元年の九州における馬産状況

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九州の馬は東北地方の馬と違って概して体の幅が狭く耐久力が弱いので、東京辺の競馬の際など一哩位の競争ならば九州馬の勝を制することが少くないけれども、其が二哩以上にもなると東北産の馬でなくては勝利を得られない、というのが本来馬種の相違もあり、其から東北地方には昿野多くして盛んに放牧をやって居ることが東北馬をして堅実ならしむる所以です
鹿児島宮崎両県は昔から乗馬の産地として知られておりますから鹿児島種馬所の方で専ら乗馬を出す方針の下に改良して居ますが種は多くアングロアラブです、東北地方にはサラブレッド、トロッター、ハクニー、其からアングロノルマン等を首として駄馬輓馬として耐久力の強い馬を出して居ます

明治・大正の時代なので競馬のために生産しているのではなく軍馬(輜重用)、農耕馬、食用馬としての需要の方が
大きかった時期ですので、書かれている生産頭数はその点を鑑みて見ていただきたいと思います。
中には競馬で使われる馬もいたようで、九州産馬の特徴について書かれています。具体的で面白い。
そして九州ではこの頃から生産の中心はアングロアラブだったようですね。