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カネヒキリの復帰戦が二転三転 出走資格変更で帝王賞出走可に

http://www.keibabook.co.jp/homepage/topics/topicsinfo_new.aspx?subsystem=0&kind=0&category=00&filename=KON19637
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/05/27/11.html
休養明け当初は帝王賞に出走を予定していました。しかしダート交流重賞には「1年以上の休み明け馬は出走不可」
という規定があり、已む無く宝塚記念へ駒を進めることになっていました。『競馬ブック』を読んでいると
小原靖博氏がコラム上で書いていたのですが、交流重賞ではなくJRAのダートOP以上の競走に出走しようとすると、
ハンデ戦では当然ハンデが酷過ぎて出走できないだろうし、賞金別定となると74kgにもなってしまうとか。
だから仕方なく宝塚記念に、ということだったらしい。帝王賞は6月30日に行われる予定で、そのあたりが復帰予定の
見込みだったのでしょうが、確かに適鞍はありませんね。芝1200mのバーデンバーデンCなどは最初から想定外として、
例えば6月2週目の東京ダート2100mブリリアントSハンデ戦、復帰時期も早すぎ。6月3週に函館記念があるが
わざわざ海を渡ってハンデ戦の函館芝を使いに行くはずはないし、6月4週宝塚記念と同日の福島テレビOPは
芝1800mの別定で酷量確定。7月1週函館の大沼Sもハンデ戦、7月2週の米子Sハンデ戦、函館スプリントも論外…
うん、本当にどれも無理(苦笑)…宝塚を選んだ理由も分かります。しかしオーナーもこのあたりはさすがで、
芝馬の邪魔をしまいと(フェブラリーSなどに出てくる芝馬の陣営とは大違いだな)少し復帰は遅くなるし初距離で
不安はあるものの7月2週のプロキオンSを選んだわけですね。しかし今回のこの特例により帝王賞には出走可能に。
ダートグレード競走出走資格(欠格事項)の一部変更について | News | 東京シティ競馬 : TOKYO CITY KEIBA
http://www.keibabook.co.jp/homepage/topics/topicsinfo_new.aspx?subsystem=0&kind=0&category=01&filename=KON19692
http://www.daily.co.jp/horse/2010/06/05/0003056612.shtml
特例というよりも出走資格をまるまる変更するような形になりました。大井競馬の判断のようです。
個人的には特例を作ることは後々のことを考えてあまり認めてほしくありません。「1年以上の休養馬の除外」
という規定はレースレベルをある程度上げるためにも必要だと思うし、厳格に守られてこそ意味があると思います。
しかも今回は特例どころか、カネヒキリ1頭のために出走資格そのものを変更してしまうという大胆なもの。
正直やりすぎなような気も少ししますね。もし今後カネヒキリクラスあるいはそれ以上の馬が出てきたとして、
何かの規約に触れて出走ができなかった場合、その都度規定を変更し続けるのでしょうか。もちろん時期に応じて
変えていかなければならないものもあるかもしれませんが、朝令暮改な規定・規約など意味を成しません。
カネヒキリが繰り上がったせいで出走できなくなった馬もいるわけですし…。今回の大井の裁定は状況を判断して
即決した他競馬場にはなかなかできないようなスピード決着でしたが、簡単に飲み込むこともできない感じがします。