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建設費5億元(約61億円)の南京国際競馬場 今は駐車場に

http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/307577/
リンク先の画像は結構衝撃的ですね。高崎競馬場跡地もアスファルトが入って駐車場になっていますけど、
こちらは芝がボロボロになっていて見た目が痛々しい。2ページ目にはヤギいるし・・・。
2ページ目の奥に見える大きなスタンドを見る限りでは確かに立派な競馬場なのだろう。
3ページ目には馬に跨る人がいて、一応今も馬を扱ってはいるのだろうか。

 だが完成した2003年からこれまでの約10年間、南京・第10回全国運動会が開かれた以外、ほぼ放置された状態にある。
(中略)
だが正常な運営ができないままにあるこの競馬場は年600万元以上の赤字を出している。
「中国の競馬産業には大きなビジネスチャンスが隠れており、競馬場は中国に競馬産業チェーンを作り出すことができる」と呉董事長は見ている。だが、実際は呉董事長のシナリオ通りにはいかなかった。南京にレース馬の検疫厩舎がない現実が、競馬場の正常な運営に影を落としている。国際慣例では、国際的に認められる検疫厩舎がなければ、レース馬を海外から輸入できず、国内からも輸出できない。このため、国際競馬の開催やレース馬の売買ができない。
 完成時の南京国際競馬場は、アジア最大規模の中国をリードする競馬場だった。国際馬術連盟(FEI)は、当初300万ドルの資金を支援して、検疫厩舎の建設に当てることにしたが、後続資金が巨額にかかる上、農業や医療、体育、検査検疫など複数当局の協調が必要となるため、検疫厩舎の建設は結局先送りされ、国際競馬場は今や駐車場と化している。

まだお金を賭ける競馬は法律で禁止されている中国で、結局はその時の政府の判断に左右されてしまうので、
投資先として中国の競馬事業はあまりにも不安定だろう。かの北京競馬場も中国政府の方針転換で廃場になった。
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近年は日本のセリ市に参加して購入していく中国人バイヤーも増えているようだが、現況ではやれることはここまでか。
国家レベルで、あるいは日本の競馬界・生産者が中国競馬に全てを賭けて臨むような真似はハイリスク過ぎる。


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メイダン競馬場をモデルとした「天津競馬城」建設のための中国・ドバイ合弁による事業体を発足させるなど、ドバイはこれまで中国競馬発展のため積極的に投資活動や技術支援などを行ってきており、今回は馬産面でもサポートすることによって、その存在感をさらに大きくアピールしたといえる。

http://news.livedoor.com/article/detail/5945797/

ドバイのメイダン競馬場の建設業者、中国の競馬開発に挑む(中国)[その他] - 海外競馬ニュース(2010/04/08)【その他】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
10年ほど前に北海牧場がどこよりも先駆けて投資し建設した北京龍頭牧場も、今や撤退。
現在ではダーレーが買収したそうだ。さらに天津市の“天津競馬城”建設を後押しているようだ。
今度はダーレーが積極的に中国競馬に投資しているようだが、今回のニュースなどを見ると、
中国のことはダーレーに任せて、日本は淡々と中国バイヤーに生産馬を売っていくだけでいいと思えてくる。