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フェニックス賞の出走馬について

競馬 - フェニックス賞 - スポーツナビ
登録馬12頭中、1勝馬が3頭しかおらず他9頭は未勝利ということで、別の意味で注目を浴びてしまった
今年のフェニックス賞でしたが、さらに5頭の回避馬が出てきてしまい、7頭立ての少頭数に。
勝馬2頭、未勝利馬5頭ということで結局のところレベルが低い一戦になってしまった点は否めません。
何故このようなメンバーになってしまったのでしょうか。


理由の一つとして小倉開催短縮の影響が挙げられます。一昨年までのフェニックス賞
夏の小倉が開幕してから4週目に行われていましたが、夏の小倉開催が短縮された影響により、
昨年から3週目に開催されることになりました。1週分少なくなったため、2歳新馬戦と未勝利戦、
土日併せて6レース分の勝ち馬が小倉で生まれなくなったわけですから、1勝馬の登録が少なくなるのも当然です。
その6レース分は中央開催(阪神・中京)に回されたわけですが、そこでの勝ち馬はその後休養に入っていたり、
夏の暑さ厳しい時期に小倉に遠征して消耗するのを陣営が恐れたりして出走意志を示さなかったのでしょう。
その傾向は小倉開催が短縮された昨年度から見えてきており、それまで10頭前後の頭数が続いていましたが、
昨年から7頭(うち未勝利馬2頭・地方馬1頭)、今年も7頭立てとなってしまいました。
フェニックス賞に関しては小倉の開催短縮がモロに影響してしまった印象を受けます。


しかしこれで即、フェニックス賞の存在意義について語られてしまうのは拙速すぎると思います。
偶然の可能性もあるわけで、来年度以降はちゃんとメンバーが揃う可能性もあります。
そもそもJRAは基本方針として、古馬よりも2歳〜3歳戦の方に賞金を重点的に加算しています。
この時期の2歳OPには早熟馬しか出て来ない(出て来れない)ため、今の時期に活躍していた馬がその後、
頭打ちとなってしまう例は数多く見られます。JRAはそれを是とする賞金体系にしているわけだから仕方ない。
仮に賞金額やオープン格付けについての是非を議論するのならば、同時期に行われる2歳オープンすべてにおいて
同様のことを考えなければならないでしょう。低レベルのレースが出現するとそのレースだけを指して
批判するのは大体がナンセンスな話であり、単純過ぎます。もっと広い視野で考えなければなりません。
スカスカ状態で中身薄い2歳競走


しかし現状を鑑みると、フェニックス賞に馬が集まらない理由は明らかに小倉開催短縮が原因。
JRAの中央開催偏重方針により小倉開催日数に留まらずレースの質までも落ちてしまうようならば、
小倉競馬場ファンの一人としては残念で仕方なく、やるせない思いです。
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